事業実施年度 | H30(2018) |
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担当窓口 |
総務課 |
事業名 | 中之条町温室効果ガス排出量削減実践事業(H30) |
事業概要 |
平成29年度においては、対象4施設にEMSを導入し、建物全体の消費電力量と空調・照明等の設備ごとの消費電力量を検討する。さらに、自動計測を行わない施設においても、電気・ガス・灯油・A重油などの伝票データを手入力することで、自動計測をしている施設と同じシステムでエネルギー使用状況を把握・管理することを可能にする。この仕組みにより、町有全58施設のエネルギー使用状況の一元管理と運用改善手法の水平展開を図る。また、平成30年度に設備更新を実施した後に、空調に間欠運転制御、照明には調光制御を導入し、省CO2を図るとともに、それぞれの省CO2効果を比較検証する。
設備導入施設:中之条町文化会館、中之条町介護老人保健施設ゆうあい荘、中之条町立中之条小学校、中之条町立中之条中学校
年間CO2削減効果(H30実績報告時の見込み) 150.1t-CO2(内、運用改善9.1t-CO2) 総事業費:157百万円 補助金額:91百万円 完成年月:平成31年1月 (事業期間 平成29年8月~平成31年1月) |
事業の先進性・モデル性 | 平成29年度は、まず事業対象の4施設と町役場の計5施設に対してEMSを導入し、その他の施設については伝票の手入力管理を徹底して行うことで、「全施設の見える化」を実施する。収集されたデータにより、町役場で全庁的なエネルギー管理を行うことで、町全体でのエネルギー使用を合理化しCO2削減を推進する。将来的には、町役場・学校・公共施設にてサイネージによるCO2削減の取組活動を見える化することで、町民全体の「面的な省CO2意識の向上」を目指す。平成30年度においては、事業対象施設において、照明・空調・変圧器のダウンサイジング等の省エネ設備への更新工事を実施予定。 空調に関しては間欠運転制御を導入し照明においては事務所における推奨照度に対して照度分布図により適正台数、出力になるように設計をした。また、LED化に伴い負荷が低減されることにより変圧器のダウンサイジングにも着手する。熱源に関しては温水ボイラーの燃料転換による大きくCO2排出量を削減した。 |
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況 | |
委員長を副町長、副委員長を教育長、各課長等を委員とする「中之条町地球温暖化対策推進委員会」にて計画の推進・進行管理等を行う。事務局は公共施設の総括的な管理を担当する総務課並びに地球温暖化対策を担当する保健環境課に置く。総務課と保健環境課が連携して推進体制の軸となり、情報やノウハウの共有・マンパワー不足を補い、カーボン・マネジメント体制を確立・強化する。 |
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カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績 | |
職員間で共有することに加え、「中之条町エコライフ推進協議会」において、意見の集約や普及啓発を図る。また、町文化祭等において、事業の周知及び出前講座の開催を計画している。さらに、「中之条モデル」を普及させるために、中之条電力と一体となって講演活動やマスメディア等での積極的なPR、関係団体等との連携により、その取組の普及啓発を図っていく。 |
H30年度
設備導入施設 | |
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施設名 | 中之条町文化会館【文化関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
BEMSの導入【EMS】 クラウド方式であるEMSを導入し、エネルギー使用状況を町役場で一元管理できる仕組みを構築する。また、施設間の比較や、一般的な施設の原単位と比較することで、各施設における潜在的な課題を明確化し、省CO2化が停滞している施設を集中的に対策することが可能となる。 照明設備更新工事【照明】 お客様をお迎えする応接室や、点灯時間の長いテナントの事務所には、L2-Tech水準同等の器具を選定する。また、特に点灯時間が長い事務所は調光機能付の照明器具に更新し、使用状況に合わせて時間帯ごとに照度を変更して省CO2を図る。さらに、窓際部に明るさセンサーを導入することで、昼光を利用した省CO2を図る。 空調機のダウンサイジング【空調】 既設の大会議室のセントラル空調から、APF値が高く、インバータ制御機能を搭載したパッケージエアコンに更新する。現在、大会議室の空調の熱源は、冷房時は空冷ウォーターチラー、暖房時は灯油を燃料とする温水ボイラーとなっている。今回、負荷計測を実施した結果、能力が過剰であることが判明したため、必要な能力の設備へのダウンサイジングを実施した。本更新により、冷房時は消費電力量を大幅に削減できる一方、暖房時は灯油が不要になり、より効率のよい電気に転換できるため、年間を通した大幅なCO2の削減が見込める。 |
設備導入施設 | |
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施設名 | 中之条町介護老人保健施設ゆうあい荘【福祉関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
BEMSの導入【EMS】 クラウド方式であるEMSを導入し、エネルギー使用状況を町役場で一元管理できる仕組みを構築する。また、施設間の比較や、一般的な施設の原単位と比較することで、各施設における潜在的な課題を明確化し、省CO2化が停滞している施設を集中的に対策することが可能となる。 照明設備更新工事【照明】 介護に際し特に明るさが必要なロビー、在宅介護センター、デイルームには、L2-Tech水準同等の器具を選定する。また、特に点灯時間が長い職員室は調光機能付の照明器具に更新し、窓際部に明るさセンサーを導入することで、昼光を利用した省CO2化を図る。 変圧器のダウンサイジング【その他】 現在、電灯・コンセントの負荷用に100kVAの変圧器を2台使用しているが、照明のLED化に伴い負荷が低下するため、100kVAの変圧器1台に統合する。さらに高効率な変圧器を選定することで、既設の変圧器と比較して、待機消費電力を約40%削減する。本件で効果を検証し、十分な省CO2化の効果が得られる場合は、「ダウンサイジングの見本事例」として、町有の他施設への拡充を図る。 |
設備導入施設 | |
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施設名 | 中之条町立中之条小学校【教育関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
照明設備更新工事【照明】 保健室・訓練室には、L2-Tech水準同等の器具を選定する。また、特に点灯時間が長い職員室は調光機能付の照明器具に更新し、使用状況に合わせて時間帯ごとに照度を変更して省CO2を図る。さらに、窓際部に明るさセンサーを導入することで、昼光を利用した運用の適正化を図る。 空調設備更新工事【空調】 APF値が高く、インバータ制御機能を搭載したパッケージエアコンに更新する。現状機器は、2室を1系統で同時運転する形態となっており、この機器をそれぞれ1系統ずつに分割し、個別運転を可能とすることで、運用の適正化を図る。更新後の空調は、EMSと連携させ、スケジュール運転や間欠運転等による運用改善も実施する。 |
設備導入施設 | |
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施設名 | 中之条町立中之条中学校【教育関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
BEMSの導入【EMS】 クラウド方式であるEMSを導入し、エネルギー使用状況を町役場で一元管理できる仕組みを構築する。また、施設間の比較や、一般的な施設の原単位と比較することで、各施設における潜在的な課題を明確化し、省CO2化が停滞している施設を集中的に対策することが可能となる。 照明設備更新工事【照明】 点灯時間が長く、様々な用途で使用される多目的ルームには、L2-Tech水準同等の器具を選定する。また、特に点灯時間が長い職員室は調光機能付の照明器具に更新し、窓際部に明るさセンサーを導入することで、昼光を利用した省CO2を図る。 空調設備更新工事【空調】 APF値が高く、インバータ制御機能を搭載したパッケージエアコンに更新する。更新後の空調は、EMSと連携させ、スケジュール運転や間欠運転等による運用改善も実施する。 |