須崎市地球温暖化対策実行計画に基づく省エネ設備等導入事業(高知県須崎市)

高知県須崎市

事業実施年度 H30(2018) 
担当窓口

総務課

事業名 須崎市地球温暖化対策実行計画に基づく省エネ設備等導入事業(H29-H30)
事業概要

本市では「エコ(ECO)☆ビジョンすさき~2030年への道のり~須崎市地球温暖化対策実行計画【事務事業編】」を平成28年度に改定し、2013年度を基準年度として、短期目標(2017年度~2019年度)までに25%、中期目標(2019年度~2021年度)までに30%、長期目標(2021年度~2030年度)までに40%の削減目標を定めた。
そして、その短期目標達成に向けて重点施策を定めており、本事業で対象とする「市役所本庁舎」、「総合保健福祉センター」、「市民文化会館」の3施設を削減重点化施設と位置付け、大きく効率の低下した空調設備・照明設備を高効率機器に更新、運用方法の改善を明示している。
また、同時に各施設にエネルギーマネジメントシステムを導入することで3つの施設のエネルギー消費を一元的に管理、適切な処置を行い、大幅な温室効果ガス削減を実現することを定めている。

設備導入施設:市役所本庁舎、ほか2施設
年間CO2削減効果(見込み):
303.3t-CO2(内、運用改善11t-CO2
総事業費:214百万円
補助金額:133百万円
完成年月:平成31年1月
(事業期間 平成29年7月~平成31年1月)

須崎市役所

事業の先進性・モデル性 本市の空調設備は建設当時からのものが多く、また、照明設備も一部更新はしているものの、大部分が建設当時からの蛍光灯で、エネルギー効率が非常に悪かったことから全ての更新設備を平成28年度版L2-Techリストに掲載されている機器とした。
また、市役所本庁舎と総合保健福祉センターの2施設にエネルギーマネジメントシステムを導入することで各施設のエネルギー消費量を一元的に管理する。
さらに、クラウドにデータを収集し、市長以下各管理者が各施設のエネルギー使用量を閲覧できエネルギー使用量の管理が可能となる。各施設に導入するエネルギーマネジメントシステムは、データの収集と空調・照明などの設備の省エネ制御を行う。
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況

計画の実効力を高めるために市長をトップ(エコ責任者)として、副市長を委員長、課長を委員とするカーボン・マネジメント推進委員会を設置し、実施状況の点検や評価、計画の見直し等を行うとともに、その結果を全課長等が出席する行政事務連絡会議で報告する。
そして、全庁的な取り組みとして、各課等にそれぞれエコリーダーとエコ報告員を任命し計画を推進するとともに、総務課ではエネルギーマネジメントシステムを活用した複数施設の面的なエネルギー管理を推進する。

カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績

市役所の空調や照明の高効率設備の導入やエネルギーの見える化・省エネルギーに貢献する取り組みを率先して実施し、得られたノウハウ等を須崎市地球温暖対策実行計画(区域施策編)に基づき、区域の事業者等に広く普及することに努める。

設備導入施設
施設名 須崎市立市民文化会館【文化関係】
施設写真

主な導入設備等

熱源機器更新工事【熱源】

単に既存と同等の高効率設備に更新するのではなく、現状における館内でのイベント等によるホールや各会議室の利用状況(空調稼動状況)などを踏まえ、既設からダウンサイジングした機種を採用した。

・省エネ効果(計画)

更新前46.3t- CO2/年 ⇒ 更新後21.2t- CO2/年 削減率54.2%

ヒートポンプチラー

ヒートポンプチラー

照明設備更新工事【照明】

施設全体が建設当時からの蛍光灯であるが、点灯時間が長いエリア(使用頻度の高い事務室や会議室、利用の多いフロアー)に絞ってLEDへ更新し、設備改修に係るコストを抑えた。

・省エネ効果(計画)

更新前15.7t- CO2/年 ⇒ 更新後4.6t- CO2/年 削減率70.7%

LED照明

LED照明

LED 誘導灯

BEMSの導入【EMS】

施設全体のエネルギー消費量を一元的に管理するとともに、エネルギーマネジメントシステムの分析結果レポートを定期的に作成し、エネルギー消費状況を把握できるようPDCAサイクルで運用方法の改善を図ることとした。

・省エネ効果(計画)

 更新前4.7t- CO2/年 ⇒ 更新後3.8t- CO2/年 削減率19.1%

BEMS盤

BEMS画面