南さつま市二酸化炭素排出抑制対策事業（鹿児島県南さつま市）

鹿児島県南さつま市

事業実施年度 H31（2019）　
担当窓口

市民福祉部市民環境課
事業名 南さつま市二酸化炭素排出抑制対策事業（H30－R2）
事業概要

地方公共団体カーボン・マネジメント事業（１号事業）で調査を実施した際に、特にエネルギー消費の大きかった市役所本庁舎、市民センター及び金峰文化センターの3施設に高効率の省エネルギー設備を3年に渡り導入することで、電力の大幅な削減（3年間で削減目標の5.45％）を図る。なお平成30年度は市役所本庁舎において、高効率の空調設備及び照明設備への全面的な更新を行うとともに、照明の間引きなどの運用改善に努めた。

設備導入施設：南さつま市役所本庁舎、南さつま市民センター、金峰文化センター
年間CO2削減効果（見込み）：
203.4t-CO2（内、運用改善12.8t-CO2）
総事業費：294百万円
補助金額：196百万円
完成年月：平成31年2月
（事業期間　平成30年8月～平成31年2月）
※記載されている数値は、複数年の計画値となります。

南さつま市役所
事業の先進性・モデル性 L2-tech機器もしくは同程度の水準の機器を採用することとし、空調設備について、旧システムからのシステムを変更することになるが、単純に同容量の機種への更新をするのではなく、現状の負荷の測定からダウンサイジングを実施した。
また、照明施設について、照度基準の見直し、照度基準に沿ったLED照明の台数、配置を、照度分布から計算した照明の設置計画を行うとともに、トイレ・階段・通路など人の出入りが制限しているところについては人感センサーや、点灯スイッチを細分化・個別スイッチの設置、タスク・アンビエント方式の導入により、更なる効率化を図った。
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況

「温暖化対策推進本部」、「温暖化対策推進担当者」、「温暖化対策事務局」を設け、計画の着実な推進と進行管理を行った。
カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績

市のホームページ及び広報誌等で積極的に紹介するとともに、市衛自連の総会・研修会等でPRをすることで、市内企業、類似団体等への普及を目指した。
また本市は、砂の祭典をはじめ、自転車によるまちづくりなど、多くのイベントを開催してきており、毎年、国内外からの地方自治体や議員団などを中心とした視察・研修を多数受け入れていることから、その機会を利用し積極的に本事業をPRした。
さらに、介護保険組合や衛生処理組合など広域的取組みの中で、他市職員との交流機会も多いことから、先進的なノウハウについて近隣市と意見交換を行った。
設備導入施設
施設名 南さつま市役所本庁舎【庁舎関係】
施設写真

主な導入設備等

照明設備更新工事【照明】

照明機器の照度設計を行って機器の適正配置、スイッチの個別化・細分化やタスク・アンビエント方式の導入、人感センサーの設置を行うこととし、系統を統一化できるようシステム形成に繋がる機器を選定した。

・省エネ効果（計画）

　更新前97.0t-CO2/年　⇒　更新後38.4t-CO2/年　削減率60.4%

LED照明

LED照明

LED照明

空調設備更新工事【空調】

同容量の機種へ単純に更新せず、現状の負荷を測定し、ダウンサイジングを実施したものを選定した。さらに、熱源機器の分散化によるコスト削減、個別運転による省エネルギーの促進、デマンド制御による省エネルギーのシステム効率化の検討を実施し、複合的な省エネ化を進めることから、その効率化につながる機器を選定した。

・省エネ効果（計画）

　更新前312.0t-CO2/年　⇒　更新後180.0t-CO2/年　削減率42.3%

空調室内機

空調室内機

空調室外機