事業実施年度 | H30(2018) |
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担当窓口 |
和気町教育委員会社会教育課 |
事業名 | 和気町体育館省エネルギー化事業(H30) |
事業概要 |
本事業では、事務事業編の計画期間(2017~2021年度末)において追加的施策が必要となるエネルギー起源CO2削減量643t-CO2/年の削減を目標とし、和気町体育館の省エネルギー化を行った。導入設備はLED照明、高効率パッケージエアコン及びクラウド型BEMSである。運用改善は照明設備でタスク・アンビエント方式の採用、クラウド型BEMSの活用による不使用時点灯時間の削減を行い、空調設備で人感センサー等を活用した能力抑制、稼働停止を行った。
設備導入施設:和気町体育館
年間CO2削減効果(見込み): 36.6t-CO2(内、運用改善4.1tCO2) 総事業費:45.9百万円 補助金額:25.1百万円 完成年月:平成31年1月 (事業期間 平成30年8月~平成31年2月) |
事業の先進性・モデル性 | 本町は旧佐伯町・旧和気町の合併により誕生しており、それぞれの公共施設等を引き継いで所有していることから、町民一人当たり7.96㎡/人と全国平均より極めて多くの公共施設を保有している。よって2017年度に実施した幼児施設・小学校の大規模な統合をはじめとして、公共施設の統廃合・コンパクトシティ化を積極的に進めている。その中で、本事業は施設統廃合を見据え、本町の中心的スポーツ施設である和気町体育館の省エネルギー化更新を行った。照明設備については、スポーツ競技の必要照度に合わせて照度をきめ細かく変更できる調光可能な機器を導入した。これにより、不必要な範囲の照明や、過剰な照度によるエネルギー損失を極限まで絞ることができるようになった。さらに昼光をセンサーで感知し、照明器具の照度を必要最低限に自動制御するシステムを採用し、さらなる省エネを図っている。空調設備は室内機のセンサーにより、利用者数の変動や、日差しによる暖房効果を加味して、室内の冷暖房が必要なエリアのみ空調を行う人感センサーを搭載した最新の高効率機器へ更新した。また照明、空調設備ともにL2-tech同等の最高効率機器を導入したことから、先進性が高く、また同様の事業を検討している町内他施設の担当者や、近隣の自治体、民間に対してモデル性の高い事業といえる。さらに本事業で導入したクラウド型BEMSと、既存の温室効果ガス排出量集計システムと連携を行う事で、温室効果ガス排出量を町全体⇒施設単位⇒設備単位とシームレスに把握・分析可能としたことで、カーボン・マネジメントの精度向上及び目標必達に向けた先進的な取組となった。 |
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況 | |
副町長を本部長とした地球温暖化対策推進本部を中心に、各課長・施設長が推進責任者となり、推進者である全職員が温室効果ガス削減の取組みを実施している。カーボン・マネジメントにおける各々の担当役割については事務事業編のなかで明確に規定し、全庁的なPDCAに加え、部局・施設単位でDCAサイクルを回して、年度目標 達成に向け迅速な対応ができる体制を段階的に構築している。 |
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カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績 | |
本町でのカーボン・マネジメントの取組公表会の開催を検討している。取組公表会への参加自治体・民間団体は5自治体・5企業を想定しており、1自治体あたり30t-CO2/年、1民間団体あたり10t-CO2/年の削減効果があるものとして考えると、5×30+5×10=200t-CO2/年の削減効果が期待される。また地域への普及方法として、町主催の文化祭において毎年行っている環境活動の報告会で、自治体の取組みとして報告を行う。 |
H30年度
設備導入施設 | |
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施設名 | 和気町体育館【スポーツ関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
照明設備更新工事【照明】 電力使用量の多いメインアリーナ、事務室及びアスレチックスペースの照明は調光タイプとし、見直し後の照度基準に沿って必要最低限の照度に設定した。さらに昼光感知センサーで、自動で照度出力を抑制することにより省エネを行うシステムとした。メインアリーナでは実施される競技や、試合時・練習時など使用目的により、必要とされる照度が大きく変動する。よって調光機能を活用することで大幅な省エネが可能となった。また本事業の 費用対効果を考慮し、通常時(練習利用時)に必要となる700lx以下の照度に必要となる最低限の機器のみLED照明へ更新し、全点灯時(大会利用時)の1500lx は既存機器で補うことで、更新費用を極力まで抑えた省エネルギー化更新事業を実現した。 空調設備更新工事【空調】 センサーにより利用者数の変動や、日差しによる暖房効果を感知して、室内の冷暖 房が必要なエリアのみ空調を行う最高効率機器(L2-tech 同等水準の効率)へ更新した。導入機器の能力については部屋の空調熱負荷計算を行い、既存設備の能力が過剰となっている場合には適切な能力へダウンサイジングした。 |