事業実施年度 | H31(2019) |
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担当窓口 |
市民生活部環境課保全係 |
事業名 | 備前市カーボン・マネジメント強化事業(H30-H31) |
事業概要 |
地球温暖化対策実行計画(事務事業編)にCO2削減目標を2013年度16,507t-CO2から、2021年度13,206t-CO2(20%削減)、2030年度9,769t-CO2(40%削減)と掲げ、省エネ更新を検討している施設一覧を盛り込んだ。
設備導入施設:養護老人ホーム蕃山荘、備前市総合運動公園
年間CO2削減効果(見込み): 281.3t-CO2(内、運用改善62.8t-CO2) 総事業費:289百万円 補助金額:131百万円 完成年月:令和2年2月 (事業期間 平成30年10月~令和2年2月) ※記載されている数値は、複数年の計画値となります。 |
事業の先進性・モデル性 | 本市は、2006年の備前市本庁舎でのESCO事業から始まって、段階的に民間のノウハウを取り込んだ施設改修を進めている。本事業では、温水プール、体育館と新たなカテゴリの施設で民間のノウハウを生かした省エネ更新を目指す。そこで単なる老朽化、故障による設備の更新からダウンサウジング・エコチューニングといった手法を用いて、基幹施設と位置付けられ継続的利用価値のある施設の省エネ更新・運用改善を行った。これは、それぞれ同類の基幹施設及び派生する施設へ水平展開できることを想定しており、また公共施設等総合管理計画に基づいて、施設の統廃合を進めている。既にデイサービスの統合等を開始し、市全体の効率化を進めている。 本市では、各施設のCO2排出量管理を施設担当者に委ねていた。本事業では、クラウドBEMSを導入し、環境課が施設を横断してCO2排出量を面的に管理出来る体制を構築し、本市として確実なCO2削減が可能な体制を整備した。 |
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況 | |
市長をトップに地球温暖化対策実行計画推進委員会を設置しており、また事務局は、建物所管部局からの報告を元に長期CO2削減計画の見直しが必要か検討する。中長期的・各年、事務局・施設毎の多層的なPDCAの構築を行い、社会情勢の変化などにより、ある建物からのCO2排出の削減がむずかしくなった場合は、それによる全体目標への影響を把握し、2030年度40%削減達成のために別の建物でカバーする案を検討していく。 |
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カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績 | |
本市は、周辺4市1町(岡山市、赤磐市、瀬戸内市、備前市、和気町)の環境課が構成員となっている備前みどりのまほろば協議会を主催しており、本協議会は、年に一度総会を開いて、自治体が行っている環境事業の情報交換を行っている。本協議会を通して、省エネ改修によるCO2削減や経済効果の共有や民間事業者のノウハウを活用した省エネ改修事業の知見、クラウドBEMSの効果的な運用方法の知見の共有に努め、周辺自治体に対する普及を図る。 |
H31年度
設備導入施設 | |
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施設名 | 備前市総合運動公園(体育館)【スポーツ関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
照明更新【照明】 体育館の照明をLEDに更新した。使用時間が長い照明を中心に照度を確認し選定した。 |
設備導入施設 | |
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施設名 | 備前市総合運動公園(プール)【スポーツ関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
照明更新【照明】 照明をLEDに更新した。プールの投光器は、一部照明が間引きされ28台点灯している状況だった。この状況でも充足しているので28台導入した。トイレは、常時点灯、換気状況になっていたため、人感センサーを導入して照明の省エネと空調負荷の削減を図った。 空調、プール加温、給湯更新【熱源】 冷温水同時供給で省エネ性を図った設計だったが、冷温水同時供給可能なのは夏季の3か月(7月-9月)で、その期間は水温が高く、殆どシャワーで湯を使わないため、全く省エネに寄与しない設計となっていた。プール加温・暖房は、三方弁制御で、搬送動力が負荷に関係なく掛かっているため、搬送動力が大きい状況だった。これを、プール加温・暖房、シャワー給湯、空調に分けた。高効率チラーは負荷に追従した搬送動力制御を行うため大きな省エネとなった。その他のポンプ類は、インバーター付きポンプにして、必要な流量等を維持しつつ大きな省エネを図った。 |