事業実施年度 | H31(2019) |
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担当窓口 |
企画情報課 |
事業名 | 美郷町カーボン・マネジメント強化設備更新事業(H31) |
事業概要 |
2017年度の全体排出量の25%(574t-CO2 )を占めているのが今回対象とする温泉施設であり、特に温泉の加温熱源である温水ヒーターによる灯油消費が、施設のCO2 排出量全体の半分近くを占めている状況である。対象施設は竣工から20年が経過し、設備も耐用年数を過ぎつつある。本事業は、当該施設の①既設ボイラの更新および②照明のLED化により、年間57t-CO2 の排出量削減を図る。
設備導入施設:石峠レイクランド
年間CO2削減効果(見込み): 57.1t-CO2(内、運用改善11.4t-CO2) 総事業費:29百万円 補助金額:17百万円 完成年月:令和2年2月 (事業期間 令和元年8月~令和2年2月) |
事業の先進性・モデル性 | 本町の事務事業におけるCO2排出量の約1/4を占める石峠レイクランドにおいて、率先して取組を進めることで他の施設に向けて高効率機器の導入や低炭素エネルギー種への転換を促す。導入設備は全てL2-Techの仕様(効率)を基準とし、省エネ性能に優れた機器を採用する。 【LPG潜熱回収温水ヒーター】 ・導入予定機器は、潜熱回収型のため効率が103%であり、現況の灯油温水ヒーターの88%に比べて大幅に高い。また、比例制御方式で部分負荷時でも効率に優れ、高効率な運転が期待できる。 高効率で炭素集約度の小さな熱源機器導入による効果を検証することで、同様な温浴施設への波及効果が期待できる。 【LED照明】 本庁舎では既にLED照明を導入しているものの、他の公共施設については未導入もしくは部分的な導入にとどまっている。本取組を契機として導入を推進し、町全体への波及を図る。直管形ベースライトの更新で40%、ダウンライトの更新で55~60%のCO2削減が期待できる。 |
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況 | |
町長をトップとした全庁的かつ多層的な体制とし、実際の運用においては、各施設の主管課がPDCAを推進する。さらに、庁内委員会において計画の見直しや部門間の調整を行い、評価・監査機関として、美郷町地球温暖化対策推進協議会がチェックを行う体制とする。 |
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カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績 | |
本県主催で行われる市町村環境保全・廃棄物主管課長及び担当者会議※において本町の取組事例を紹介する。 |
H31年度
設備導入施設 | |
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施設名 | 石峠レイクランド【観光関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
既設ボイラの更新【熱源】 本施設の源泉温度や揚湯量、営業時間などの諸条件により、1日の熱負荷変動が大きいという特徴があった。現行の灯油温水ヒーターでは、低負荷時に発停を繰り返すなど効率的な運転ができていなかったが、LPG潜熱回収温水ヒーターに更新することで、高効率での運転が可能となり、CO2排出係数も灯油比で低いため、大幅なCO2削減が期待できることとなった。 照明のLED化【照明】 使用時間の長い箇所、電力消費の大きな箇所を計画的に更新し、現状で間引きされている照明は更新対象から外すことで、費用対効果の高いモデルとすることとした。トイレなど常時点灯が不要な箇所において、人感センサーによる制御により点灯時間を短縮することで、より省エネ化を図った。 |