事業実施年度 | H31(2019) |
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担当窓口 |
事務局 |
事業名 | 聖苑香澄におけるカーボン・マネジメント強化事業(H31) |
事業概要 |
当施設は、斎場(休場日以外の運営)、火葬場(友引以外の運営)であり、施設使用日数は年間約300日と比較的多く、エネルギー消費設備の運用時間も長いため本取組により大幅な省CO2を図ることができるものと思われる。当斎場では、参列者が100人を超えるような大規模な葬儀を行うことができる施設として地域のニーズに応えてきたが、ここ数年では小規模な葬儀が主流となりつつあり、大規模な式場を備える当斎場においてもその運営方法について見直しが必要となりつつある。
設備導入施設:聖苑香澄
年間CO2削減効果(見込み): 144.4t-CO2(内、運用改善 5.7t-CO2) 総事業費:132百万円 補助金額:62百万円 完成年月:令和2年1月 (事業期間 令和元年9月~令和2年1月) |
事業の先進性・モデル性 | 既設の空調方式は大規模な空間の空調に適している中央方式を採用していたが、現在は参列者の人数や、斎場の稼働状況により空調負荷の変動が激しく、既存熱源の吸収式冷温水発生機では負荷に応じたフレキシブルな出力の変更が難しい。空冷ヒートポンプチラーを導入することにより、必要負荷に応じて稼働台数を自由に変更することが可能になるだけではなく、圧縮機のインバータ制御によりより小さい出力にも対応できるようになり、昨今の空調負荷に適したシステムとなっている。 照明設備については、部屋の用途ごとに使用時間が大幅に異なるため、使用時間の長い主要な通路および軒下等についてLEDへの更新を行い、電気使用量の削減を図る。 火葬場バックヤードは温度が高いため、作業員の作業効率性確保や安全面を考慮しスポットクーラーが高稼働となっている。スポットクーラーは環境省のL2-Techリストには記載が無い設備カテゴリーではあるが、冷媒にR410Aを採用した高COPのモデル(更新前機器の冷媒はR22)となっており、電気使用量削減に貢献する。 |
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況 | |
地方公共団体実行計画(事務事業編)を2020年3月に策定。カーボン・マネジメント推進体制を整え、CO2排出量削減に向けた取組を積極的に行う。また、役割を決めPDCAサイクルを構築した進行管理を行うことで国と同等の削減目標である、40%削減の達成を目指す。 |
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カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績 | |
当組合は、昭和42年よりごみ処理、廃棄物処理をはじめ火葬場・斎場の運営、公共的土木事業を行っており、現在では稲敷市及び美浦村により構成している。このため、住民が最も密着している本組合施設のカーボン・マネジメントを本取組でCO2削減効果が実証されれば、それぞれの市村においても注目され、その方針と効果を市村担当課長交えた事務連絡検討会議で報告することにより、本取組をモデルケースとして、CO2削減対策に対して共有し、意識高揚の普及を図るものとする。 |
H31年度
設備導入施設 | |
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施設名 | 聖苑香澄【その他】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
熱源設備更新工事【熱源】 吸収式冷温水発生機、冷却塔、冷却水ポンプから構成されていた熱源系統を空冷ヒートポンプチラーへ集約することにより冷却塔、冷却水ポンプが不要となるため管理面においての優位性も確保する。ガス式についてはL2-Tech対象製品が無く、またCO2排出量、ランニングコスト面においても電気式が優位であるという検証結果であったため、電気式ヒートポンプチラーへの更新を行うこととした。 空調設備更新工事【空調】 事務所や監視室など一部の系統についてはやはり施設の稼働開始より使用しているビルマルチ空調が設置されているが、こちらについてもCO2排出量削減をおこなうためL2-Tech機器へと更新した。 照明設備更新工事【照明】 照明設備については、部屋の用途ごとに使用時間が大幅に異なるため、使用時間の長い主要な通路および軒下等についてLEDへの更新を行い、電気使用量の削減を図ることとした。 スポットエアコン設備の導入【空調】 火葬場バックヤードは温度が高いため、作業員の作業効率性確保や安全面を考慮しスポットクーラーが高稼働となっていた。スポットクーラーは環境省のL2-Techリストには記載が無い設備カテゴリーではあるが、冷媒にR410Aを採用した高COPのモデル(現状の冷媒はR22)となっており、電気使用量削減に貢献することとなった。 |