事業実施年度 | H31(2019) |
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担当窓口 |
住民生活課 |
事業名 | 安芸太田町カーボン・マネジメント強化事業(事務事業編に基づく省エネ設備導入支援事業)(H31) |
事業概要 |
事業対象施設である「安芸太田病院」は、外来棟・入院棟の2棟が主要な施設で、2014年に竣工した外来棟及び3階で編成される入院棟の2階部分には既に省エネ設備が導入されているが、入院棟1階及び3階(一部除く)の設備は竣工当時のままであり、2013年度における温室効果ガス排出量は本町の公共施設全体の約25%を占めている。本事業では、A重油使用の中央熱源方式空調機及び給湯ボイラについて、燃料種を電気とするL2-Tech水準等の高効率空調機(ビル用マルチエアコン)、給湯器(エコキュート式)への切り替えを行う。また、空調統合管理システムを導入し、安芸太田病院で稼働する空調設備の管理を一体的に行い、省エネ性の向上を図る。
設備導入施設:安芸太田病院
年間CO2削減効果(見込み): 45.0t-CO2(内、運用改善2.7t-CO2) 総事業費:168百万円 補助金額:70百万円 完成年月:令和2年1月 (事業期間 令和元年9月~令和2年1月) |
事業の先進性・モデル性 | 本事業は、安芸太田町地球温暖化対策実行計画(事務事業編)の温室効果ガス排出量削減に向けた基本方針の1つである「環境負荷価値の高い電気事業者への移行」に基づき、燃料種がA重油となっている安芸太田病院の空調設備・給湯設備について、燃料種の電気への切り替えを行うものである。空調設備は病室の多様化する利用実態を踏まえて個別空調化を図り、現状の中央熱源方式によって発生している無駄なエネルギー消費を抑える計画としており、外調機の利用実態をも考慮し実現することとしている。また、給湯設備については、電気温水器よりも消費電力量が少なく、現状のA重油を燃料種とする給湯設備に比べて高い省エネルギー能力を有するエコキュート方式を採用する。燃料種をA重油や灯油とする空調設備、給湯設備を有する地方自治体は、未だ多く存在するものと考えられ、本事業の検討結果や導入効果は、それら未検討の地方自治体へ水平展開が図れるものと考えている。 |
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況 | |
町長によるトップマネジメントに加え、庁内に各課長等で構成するカーボン・マネジメント評価委員会を設置し、安芸太田町地球温暖化対策実行計画(事務事業編)の着実な推進と進行管理を行う。また、これらの取組みに対し客観的かつ専門的な外部評価が得られるよう、環境保全審議会を開催し、毎年の町の取組みについて報告し意見を求めることとしている。 |
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カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績 | |
町ホームページや広報誌など本町の広報媒体をはじめ、環境保全審議会や公衆衛生推進協議会等の研修会、また庁内のイベントなどで積極的に広くPRを行い、省エネ設備導入や省エネ行動の地域への普及を図る。さらに、各種協議会などの会議の場において本事業の取組みの紹介を行い、町内外への波及をめざしていく。 |
H31年度
設備導入施設 | |
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施設名 | 安芸太田病院【福祉関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
空調設備の高効率化【空調】 本事業の工事範囲における空調設備は、燃料種がA重油の中央熱源方式となっていたが燃料種を電気とする高効率な空調設備への切り替えを行った。空調能力の検討にあたっては、ダウンサイジングについて本施設の病床利用率が80%以下であること及び本施設立地が山地のため日照時間が短いこと等を鑑み補正等を行った上で検討を行ったが、夏季のピーク時には十分に対応できるものの、積雪が生じマイナス10度近くなる冬期のピークには対応できないことが判明したため、既存設備とほぼ同様の空調能力とせざるを得なかったことから、ダウンサイジングは行わないこととした。 給湯ボイラの高効率ヒートポンプ化【熱源】 給湯設備は、空調設備と同様に燃料種がA重油となっていることから、上記の空調設備の考え方と同様に燃料種を電気とする設備への切り替えを行うものとした。燃料種を電気とする給湯設備は、一般的に電気温水器方式、エコキュート方式が採用されている。電気温水器方式は、エコキュート方式に比べ消費電力量が多いため排出される温室効果ガスも多くなる。したがって、給湯設備は温室効果ガス排出量の少ないエコキュート方式を採用した。 |