事業実施年度 | H31(2019) |
---|---|
担当窓口 |
住民環境課 |
事業名 | 海陽町3施設ESCO事業(H31) |
事業概要 |
本町では「海陽町地球温暖化対策実行計画」に基づく温室効果ガスの削減目標を、国の計画と整合した40%としており、具体的には、総排出量の約2割を占める3施設を選定し、ESCO事業を活用して改善を実施した。
設備導入施設:海南庁舎、海南海洋センター、海南病院
年間CO2削減効果(見込み): 322.2t-CO2(内、運用改善23.8t-CO2) 総事業費:491百万円 補助金額:296百万円 完成年月:令和2年2月 (事業期間 令和元年7月~令和2年2月) |
事業の先進性・モデル性 | ・徹底した省CO2化…本町は人口1万人に満たない小規模自治体であり、保有している施設数も都市圏と比較して少ないことから、1施設毎に徹底した省CO2化を図ることが重要となる。海南海洋センターでは、「①負荷を減らす」「②効率よく作る」「③効率よく送る」の3つの視点に加え、「低CO2熱源への転換」の視点から徹底的に省エネ・省CO2化を図り、1施設にて本町総排出量の3%削減といった大幅なCO2の削減効果を見込むなど、温暖化対策実行計画を力強く牽引する施策となっており、同規模自治体に対してモデル性の高い事業となっている。 ・副次的効果の最大化…海南病院は県指定の災害拠点病院であり、空調熱源の分散化、給湯熱源の多重化等により、システムの信頼性を高め、「防災に強いまちづくり」に貢献する等、低CO2化の推進と同時に副次的効果の最大化を考慮するモデル性の高い事業である。 ・BEMSを活用したカーボン・マネジメントの推進…対象3施設に導入するBEMSは、エネルギー使用量やCO2排出量を集約し目標値との比較をシステム上で行うことで、各現場での目標値管理やPDCAに基づくカーボン・マネジメントをしていく要となるシステムであり、他の町有施設のエネルギー使用量も同一システム上で一元管理することで、町全体で共有・分析を行うことのできる、面的で階層的なカーボン・マネジメント体制を後押しする、モデル性の高い事業となっている。 |
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況 | |
「第三次海陽町地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」の推進にあたり町長を統括責任者、副町長を委員長、各課の課長を委員、事務局を住民環境課とした「海陽町省エネ委員会」を中心とした体制としている。 |
|
カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績 | |
徳島県内自治体に対しては県内自治体の集まる環境会議により、近隣自治体へは徳島県南部総合県民局での会議にて紹介を行う。また、ESCO事業者の事例紹介として作成するリーフレットへ掲載することで、他の民間事業者への普及促進を図り、全国で行っている移住定住説明会においても取り組みを発信していくことで普及促進を図っていく。 |
H31年度
設備導入施設 | |
---|---|
施設名 | 海南庁舎【庁舎関係】 |
施設写真 |
|
主な導入設備等 |
空調の更新【空調】 空調設備は水蓄熱槽を活用した中央熱源方式で空調を行っており、熱源機の老朽化により効率が低下していた。また中央方式であるが故の搬送動力に無駄があり、空調2次側においても部分付加対応ができていなかった。それらのことを解決するため、個別パッケージエアコンへシステムを見直し、これにより4割近くを占めていた搬送動力(ポンプ)をなくすことで、4割近いエネルギー削減した。さらに、熱源機器の高効率化、部分負荷特性の向上によって大幅にエネルギーの削減を図った。 照明のLED化【照明】 照明は、LED化することによる高効率化と、明るさセンサーを設置し、昼光による室内照度に合わせた調光を行った。また、LED化する際には、主な事務室においては照度基準を安衛法に則り机上面で300lxに見直し、器具のダウンサイズの検討のため、光束の違う3パターンの器具の照度分布図を作成し、照度基準を満たすものの中で、消費電力が最低となる器具を選定した。手元照明により照度を確保するタスクアンビエント照明方式を導入することによって、CO2排出量の削減効果の最大化を図った。 BEMSの導入【EMS】 BEMSを導入し、空調の温度制御や照度センサーと連動した照明の照度コントロール等の省エネ制御を行う。またエネルギー使用量やCO2排出量をシステム上で集約することで、目標値を設定し目標値の月々単位で対目標による進捗管理をPCから容易に確認が行えるシステムとした。 |
設備導入施設 | |
---|---|
施設名 | 海南海洋センター【スポーツ関係】 |
施設写真 |
|
主な導入設備等 |
空調の更新【空調】 空調設備(プール室以外)は、部屋を全て同時使用するため、現行の個別空調システム方式は変更せずリプレースタイプのビル用マルチエアコンへ更新することで、熱源機の高効率化を図りつつ冷媒配管等を流用することで費用効率性が良化した。 給湯システムの効率化【熱源】 CO2排出量の大きな灯油が使用されていたが、電化することにより省CO2化を図るため、業務用エコキュートを導入し、熱源機の高効率化を図った。 プール加温・空調システムの効率化【熱源】 CO2排出量の大きな灯油が使用されていたが、電化することにより省CO2化を図った。また、前述のとおり年間を通して負荷率の変動が大きいことから部分負荷特性の良いインバータ空冷ヒートポンプチラーを導入し、熱源機の高効率化を図ると同時に、機器単体だけではなくシステム全体のCOPを向上させるため補機類(循環ポンプ・空気調和機)にもインバータによる変流量・変風量制御を導入することで、低負荷時の効率が向上した。 照明のLED化【照明】 照明は、LED化することによる高効率化と、明るさセンサーを設置し、昼光による室内照度に合わせた調光を行った。また、LED化する際には、主な事務室においては照度基準を安衛法に則り机上面で300lxに見直し、器具のダウンサイズの検討のため、光束の違う3パターンの器具の照度分布図を作成し、照度基準を満たすものの中で、消費電力が最低となる器具を選定した。手元照明により照度を確保するタスクアンビエント照明方式を導入することによって、CO2排出量の削減効果の最大化を図った。 BEMSの導入【EMS】 BEMSを導入し、空調の温度制御や照度センサーと連動した照明の照度コントロール等の省エネ制御を行う。またエネルギー使用量やCO2排出量をシステム上で集約することで、目標値を設定し目標値の月々単位で対目標による進捗管理をPCから容易に確認が行えるシステムとした。 |
設備導入施設 | |
---|---|
施設名 | 海南病院【福祉関係】 |
施設写真 |
|
主な導入設備等 |
空調の更新【空調】 空調設備はビル用マルチエアコンからパッケージエアコンへ更新した。これにより必要な室のみへの空調の実施と、熱源効率及び部分負荷特性の向上によるCO2削減効果に加え、熱源の分散化による故障リスクの低減および患者特性に合わせたきめ細かな温度制御による施設利用者の利便性・快適性の向上も同時に達成した。 給湯設備の更新【熱源】 給湯設備は、即湯用の循環加温負荷に対しては潜熱回収型ガス給湯器を分散して3台設置し、出湯負荷に対しては業務用エコキュートをそれぞれ導入することでCO2排出量の削減を図った。最適容量の業務用エコキュートを導入し、循環加温負荷用の潜熱回収型ガス給湯器をバックアップ熱源とするハイブリッドシステム化することによりシステムの信頼性を向上させるとともに、省CO2効果の最大化、費用効率性の良化を両立させるシステムとなった。 照明のLED化【照明】 照明は、LED化することによる高効率化と、明るさセンサーを設置し、昼光による室内照度に合わせた調光を行った。また、LED化する際には、主な事務室においては照度基準を安衛法に則り机上面で300lxに見直し、器具のダウンサイズの検討のため、光束の違う3パターンの器具の照度分布図を作成し、照度基準を満たすものの中で、消費電力が最低となる器具を選定した。手元照明により照度を確保するタスクアンビエント照明方式を導入することによって、CO2排出量の削減効果の最大化を図った。 BEMSの導入【EMS】 BEMSを導入し、空調の温度制御や照度センサーと連動した照明の照度コントロール等の省エネ制御を行う。またエネルギー使用量やCO2排出量をシステム上で集約することで、目標値を設定し目標値の月々単位で対目標による進捗管理をPCから容易に確認が行えるシステムとした。 |