事業実施年度 | H31(2019) |
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担当窓口 |
自治・市民環境部環境保全課 |
事業名 | カーボン・マネジメント設備導入事業(H31) |
事業概要 |
国が掲げる2030年度までに2013年度比で温室効果がス排出量40%の削減目標を達成するためには、今後24.5%の削減が必要となることから、温室効果ガス排出量が多く、設備更新による効果が高い施設として高田図書館、ユートピアくびき希望館及び雁木通りプラザの3施設を選定した。設備更新においてCO2排出量削減を行う為に、L2-Tech水準表に記載された効率を基準とした同等の性能の設備機器を導入するとともに、運用改善を図る。
設備導入施設:高田図書館・ユートピアくびき希望館、雁木通りプラザ
年間CO2削減効果(見込み): 69.7t-CO2(内、運用改善0.0t-CO2) 総事業費:97百万円 補助金額:45百万円 完成年月:令和2年2月 (事業期間 令和元年10月~令和2年2月) |
事業の先進性・モデル性 | 空調設備:中央熱源方式のシステム全体のCOP向上を目的として搬送機器(冷却水・冷温水ポンプ)の部分負荷追従を検討し、省エネや経済性の観点から、既存の空調方式に大幅な変更が伴わずにエネルギー削減を行うことが可能なインバータ制御方法をによる温度測定方式を選定した。 ②照明設備:LED化を行うにあたり、現状照度の計測結果と同能力の照度シミュレーションを比較し機器選定した。LED化を実施した際に過剰照度となるために、現状照度に合わせて更新機器を選定することでダウンサイズし、単純なLED更新よりもエネルギーの削減が可能となるものを導入した。 ③エネルギーマネジメントシステム:単にエネルギー量をモニタリングするだけでなく、施設管理者と担当者が施設目標値に向け、4半期毎に空調・照明などの設備別のエネルギー量の進捗・管理を行い、エネルギー使用の多い場所の特定とその対策を講じていくことの出来るシステムとした。 |
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況 | |
削減目標達成の実効性を高めるため、上越市環境マネジメントシステム(JMS)において、PDCAサイクルが実行部門と事務局の各段階で多層的に機能させることにより、継続性かつ実効性のある全庁的な推進を図る。また、環境政策審議会(構成員:学識経験者、関係行政機関、事業者、公募市民、環境団体など)において、第三者の立場からも点検・評価を得ることで、確実に成果を挙げていく体制を構築する。 |
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カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績 | |
モデル施設から得た、運用改善対策を整理した「エコオフィス行動の手引き」を作成し、全庁的に情報の共有化を図るとともに、温室効果ガスの削減対策を強化・拡充させることで、他の公共施設等にも温室効果ガス及びコスト削減が図れるものと考える。周辺の自治体には会議等を活用し、一般市民や民間企業に対しては、市内で開催されるイベントを通じて、事業実施による効果を普及啓発していく。 |
H31年度
設備導入施設 | |
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施設名 | 高田図書館【教育関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
設備用PAC・ビル用マルチエアコン更新【空調】 空調のダウンサイジングは、照明がLED化された部屋、サーバー消費電力の縮小された部屋において当初の設計時より熱負荷が軽減されているため、熱負荷を再度見直し、適切な能力のEHPを設置することで使用エネルギーが最適化される。 冷却水・冷温水ポンプ可変流量制御【熱源】 インバータ制御システムは、熱源より発生した冷温水の往きと還りの温度と、圧力(差圧)を計測して熱負荷を演算により求めて搬送する冷温水が適正量になるようポンプの回転数をインバータで自動制御する。効果として温度変化に対する追従性が向上し、冷温水の搬送エネルギーの適正化が可能になる。空調機が三方弁を使用しており、システムで一括管理されているため二方弁への変更を行わずに制御が可能な温度測定方式(演算)を用いた。 照明器具の更新【照明】 稼働率の高い照明についてはLED化により高効率化し、省エネを図った。現状照度の計測結果と同能力の照度シミュレーションを比較し、LED化を実施した際に過剰照度とならないよう、現状照度に合わせて更新機器をダウンサイズし、選定するとともに、市民ギャリースペースでは調光機能を用いて運用時に適切な照度となるよう運用していく。 |
設備導入施設 | |
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施設名 | ユートピアくびき希望館【教育関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
冷却水・冷温水ポンプ可変流量制御【熱源】 インバータ制御システムは、熱源より発生した冷温水の往きと還りの温度と圧力(差圧)を計測して熱負荷を演算により求めて搬送する冷温水の適正量になるようポンプの回転数をインバータで自動制御する。効果として温度変化に対する追従性が向上し、冷温水の搬送エネルギーの適正化が可能になる。空調機は三方弁を使用しているので高田図書館と同様に温度測定方式(演算)を用いた。 照明器具の更新【照明】 稼働率の高いエリアをLED化により高効率化し、省エネを図った。なお、事務所エリアは、現状照度の計測結果と同能力の照度シミュレーションを比較した結果、LED化を実施した際に現状よりも過剰照度となるため、現状照度に合わせて更新機器をダウンサイズした。情報ライブラリーエリアは、事務所エリアと同様に現状照度と同能力の照明シミュレーションを比較の結果、照明のダウンサイジングにより機器選定を行うとともに、窓による昼光が期待できる場所を、昼光の状況に合わせて調光する照明を導入した。 エネルギーマネジメントシステムの導入【EMS】 単にエネルギー量をモニタリングするだけでなく、施設管理者と担当者が施設目標値に向け、4半期毎に空調・照明などの設備別のエネルギー量の進捗・管理を行い、エネルギー使用の多い場所の特定とその対策を講じていくことの出来るシステムとした。 |
設備導入施設 | |
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施設名 | 雁木通りプラザ【文化関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
空調機の更新【空調】 使用用途や条件が異なるエリアについて、当初の設計時より熱負荷を軽減させるため、現状の熱負荷を再度見直し、適切な能力のGHPを設置することで使用エネルギーが最適化し、空調のシステムCOPの向上に寄与するものとした。 照明器具の更新【照明】 過剰照度とならないよう、照度シミュレーションを実施し、現状の運用状況に合わせた照明システムとし、照明のダウンサイジングと運用上これまで配慮されてこなかった細かな照明のON/OFFが可能となる照明エネルギー効率を高めたシステムとした。 |