事業実施年度 | H31(2019) |
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担当窓口 |
産業観光課 |
事業名 | 西粟倉村カーボン・マネジメント強化事業(H31-R2) |
事業概要 |
西粟倉村の公共施設における2013年度(H25)エネルギー起源CO2排出量は、2,867t-CO2程度と想定される。本地域で国の掲げる削減目標(2030年度までに2013年度比40%削減)を達成するためには、現況の排出量より1,147t-CO2削減する必要がある。これまでの取組により840t-CO2を削減しており、今後の取組により307t-CO2の削減が必要となる。
設備導入施設:西粟倉村つどい・くらし拠点施設
年間CO2削減効果(見込み): 136.2t-CO2(内、運用改善6.1t-CO2) 総事業費:158百万円 補助金額:102百万円 完成年月:令和3年2月 (事業期間 令和元年7月~令和3年2月) ※記載されている数値は、複数年の計画値となります。 |
事業の先進性・モデル性 | ・井水を活用した水冷チラーの採用 地下水は一年を通して水温が一定しており、特に夏季に外気温度よりも低温な井水を活用した水冷チラーを採用することは、空冷チラーと比較して消費電力を抑えられ省CO2総計の比較において有効であり、モデル性の高い手法と言える。 ・無線調光LEDシステムの採用 ハイサイドライト(高窓)を設置し、自然採光を確保し中間期、寒冷期の照明稼働時間の低減を調光システムにより効果的に行うとともに、寒冷期はダイレクトゲイン(日射による熱取得)の確保による暖房負荷の低減を行う。 |
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況 | |
CO2排出削減のための計画の立案とその実施、評価と課題解決のサイクルカーボン・マネジメント体制を構築した。プロジェクトの最高責任者は西粟倉村長が行い、プロジェクトの進捗管理は各施設の責任者(課長、店長など)が行い、全体の取りまとめを産業観光課が行う。 |
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カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績 | |
岡山県下の低炭素地域づくりを戦略目標とする県下自治体やNPO法人などが参加する「地域新エネルギー導入推進協議会」において、今回の取組も事例紹介の機会を得て、県下自治体へ浸透するように努める。 |
H31年度
設備導入施設 | |
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施設名 | 西粟倉村つどい・くらし拠点施設【文化関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
空調設備更新工事【空調】 空調に地下水を用いた場合、夏は外気を熱源にするよりずっと室内の吹き出し温度に近く、効果的に省エネ化を実現できる。地下水は一年を通して水温が一定しており、特に夏季に外気温度よりも低温な井水を活用した水冷チラーを採用することは、空冷チラーと比較して消費電力を抑えられ省CO2総計の比較において有効であり、モデル性の高い手法と言える。 トランス設備更新工事【その他】 施設全体の負荷の想定を適切に行い、過大な変圧器の容量にならないように設計した。 照明設備更新工事【照明】 最適な照度環境を確保するために、執務空間や図書館といった大空間等の照明器具は、使用用途に応じて制御範囲・スケジュール設定を自由に変更できる無線調光LEDシステムを採用する。調光は、各所に設けた照度センサーにより自動で制御を行い、外光照度が得られる場合には適正照度に低減することで省エネに資する。無線のため照明器具1台ごとの制御が可能であり、運用しながら業務や利用形態に応じた照度設定を変更することにより、調光範囲の可変や細かな調光設定によりさらに省エネが見込まれる。 |