田川市環境対策課清掃事務所照明設備省エネ化更新工事等(福岡県田川市)

福岡県田川市

事業実施年度 H29(2017) 
担当窓口

環境対策課環境政策係

事業名 田川市環境対策課清掃事務所照明設備省エネ化更新工事等(H29)
事業概要

清掃事務所は平成3年に竣工されて以降、当該施設の照明及び空調設備は竣工当時のものから未だ更新されておらず、平成28年度に実施した(一社)エネルギーマネジメント協会における「省エネ診断」では、当該設備の電気使用量が当該施設全体の66%を占めており、当該設備の省エネ設備への更新及び運用改善を行う事で、当該施設の消費電力量42%が削減できるとの試算がなされたことから、環境省L2-Techリスト若しくはグリーン購入法対象の設備を、窓口業務の関係上日頃から市民が多く利用する当該施設に導入することで、省エネの普及促進を行うとともに、CO2削減につなげるものとする。
なお、本事業を実施し、照明及び空調設備等の更新が行われていない当市公共施設の所管部署に対し事例紹介を行うことで、当該施設の設備更新への弾みをつけ、2030年度CO2の40%削減につなげるものとする。

設備導入施設:田川市環境対策課清掃事務所
年間CO2削減効果(見込み):
15.7t-CO2(内、運用改善1.1t-CO2
総事業費:17百万円
補助金額:9百万円
完成年月:平成30年1月
(事業期間 平成29年9月~平成30年1月)

田川市役所

事業の先進性・モデル性 環境省L2-Techリスト及びグリーン購入法対象の設備を導入することとしており、そのうち、環境省L2-Techリスト対象の設備を本市公共施設に導入するのは、清掃事務所が初めてである。
【空調設備】センシング機能:当施設は職員出勤時の早朝や昼休み、職員が現場から帰ってくる夕方に人の出入りが多いため、この機能を搭載した設備を導入することにより、効率的な空調の運転が可能になる。
【照明設備】当施設における照明設備の9割が蛍光灯、1割が水銀灯で構成され、電気使用量は施設全体の25%を占めている。特に水銀灯については我が国が2014年「水銀条約」加盟したことに伴い2020年から水銀灯の輸出入が不可能になるとされている。なにより、水銀灯からLED照明に更新する事で本設備に係る電気使用量が70%削減されることが見込まれる。
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況

田川市環境調整会議規定に基づき設置した田川市環境調整会議において進行管理を行う。当該会議は各部長で構成し、市民生活部長を地球温暖化対策実行計画推進委員長とする。
なお、事務局は環境対策課に置き、当該課が計画の実施状況の取りまとめ等を行うとともに、会議の開催・運営を行う。

カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績

以下の会議において、設備導入の事例紹介を行い、省エネ設備の普及促進につなげる。
①省エネ推進会議(市内企業で構成)の研修会等
②他自治体の職員等が参加する会議(遠賀川水質汚濁防止協議会、環境審議会等)

設備導入施設
施設名 環境対策課清掃事務所【庁舎関係】
施設写真

主な導入設備等

空調設備省エネ化更新工事【熱源】

空調本体設備の特徴として、L2-Techリストから選定し、更にセンシング機能を持たせ省エネを図る。これは当施設における職員出勤時の早朝や昼休み、職員が現場から帰ってくる夕方に人の出入りが多い為、この機能により人の動きに合わせた空調運転や、床の温度を検知して温度調整する徹底した室内の温度管理で無駄な消費電力を抑えた効率的な空調管理を行う。

・省エネ効果(計画)

 更新前14.5t-CO2/年 ⇒ 更新後5.9t-CO2/年 削減率59.3%

空調室外機

空調室内機

リモコン

LED照明の導入【照明】

水銀灯及び蛍光灯を全てLED照明に更新し、本設備に係る電気使用量が水銀灯については70%、蛍光灯については50%削減されることが見込まれる。

また、照明の設置数は変えずに出力を検討し更新し、省エネを図る。

内閣府の報告書では2020年にはLED照明及び有機EL照明を合わせて100%の達成を目標としている。

・省エネ効果(計画)

 更新前8.9t-CO2/年 ⇒ 更新後2.9t-CO2/年 削減率67.4%

LED照明

LED照明

LED照明