カーボン・マネジメント強化設備更新工事等事業(岩手県洋野町)

岩手県洋野町

事業実施年度 H29 
担当窓口

町民生活課環境衛生係

事業名 カーボン・マネジメント強化設備更新工事等事業
事業概要

照明更新については、単なる置換更新ではなく、既に間引きされている照明は更新対象から外し、現状と同程度の照度となるよう十分な照度シミュレーションに基づく更新を行う。
また、現状照度がJIS基準に照らし合わせて過剰な場合は、適正照度に落とす更新を行う。
新設するBEMSは、単なる「電力見える化」「ピークカット」だけでなく、利用者不在時の消灯(または照度低下)や外光が有効活用できる明るさセンサーなどを使った照明制御を行うことで、人の役に立たない照明による電力使用を大きく削減する。
熱源機器については、老朽化等によりエネルギー効率が低下している機器を最新の高効率機器(L2-Tech品もしくは同等品)へ更新するとともに、CO2排出量のさらなる削減へ向け、下記のような運用時の省エネチューニングも実施する。
・負荷の低減:室内温度条件の緩和、外気量の調整
・機器の効率運転:温度設定値の変更
・搬送動力の節減:ポンプのINV化
・運用:空調機起動時刻の改善、間欠運転
・給湯、給水量の最適化(節水や自動化等)
加えて、これまで各々の熱源設備を別々に運用していた隣接する2つの公共施設において、両施設間を温水配管で結ぶことにより、熱源設備を一部共有化し、一方の熱源設備を停止、一方の熱源設備を高い機器効率の条件下で運転することで、総合的なエネルギー効率を向上させ、町全体としてのCO2排出量の削減を実現する。

設備導入施設
 洋野町役場種市庁舎
 アグリパークおおさわ
 グリーンヒルおおの
 マリンサイドスパたねいち
 町民文化会館
 種市屋内温水プール
 複合施設(体育館、図書館、資料館、武道館)
年間CO2削減効果(見込み):
305.8t-CO2(内、運用改善8.3t-CO2
総事業費:442百万円
補助金額:282百万円
完成年月:平成30年2月
(事業期間 平成29年8月~平成30年2月)

洋野町役場

事業の先進性・モデル性 ・LED照明:既に間引きされている照明は更新対象から外し、現状と同程度の照度となるよう十分な照度シミュレーションに基づく更新を行う。
・BEMS:すでに構築されている町内イントラネットを活用したBEMS(4施設計測)と単費にて接続することで、時間別に電力使用量や面積原単位(kwh/㎡)の公共施設比較が可能になり、公共施設のエネルギー使用方法の高位平準化が図れるとともに、イントラネット配下の全パソコンで当該画面が閲覧できることで、衆知を集めたエネルギーの無駄取り風土が醸成できる。
・熱源設備の共有化:これまで各々の熱源設備を別々に運用していた隣接する2つの公共施設おいて、両施設間を温水配管で結ぶことにより、熱源設備を一部共有化し、一方の熱源設備を停止、一方の熱源設備を高い機器効率の条件下で運転することで、総合的なエネルギー効率を向上させ、町全体としてのCO2排出量の削減を実現する。
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況

本町においては第4次洋野町地球温暖化対策実行計画(以下、「第4次計画」と言う。)において、町民生活課を事務局とし、各課に連絡員(各組織・施設等の課長補佐又は係長等)を配置し、事務局が連絡員から燃料等の実績の報告を受け、集計を行い、基準年度に対する第4次計画の成果について平成29年度より評価を実施している。
また、評価及び評価に基づく対策の見直しの結果を各課等の連絡員にフィードバックし、PDCAサイクルサイクルを構築している。
同様にカーボン・マネジメントの強化にあたっては、明確な組織体制及びPDCAサイクルの強化が必要であることから、ISO50001を参考に、町長をトップとして、担当課である町民生活課、調査対象施設の所管課の各課長及び担当者で構成する組織となる、洋野町カーボン・マネジメント推進検討会により推進を図る。

カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績

洋野町及び周辺市町村(久慈市、野田村、普代村)で構成される久慈地域では、共同で「久慈地域モデル地域創生プラン」を策定し、単独市町村のみではなく、地域全体としての低炭素化社会構成に向けた取組を連携しているほか、本事業の事例発表等により周辺市町村のほか県外などからも照会があるなど、モデルケースとして普及効果が見られている。
本事業により実施した先進的で地域でのモデル性の高い取組(近隣施設での熱源共有、タイヤボイラーの普及、照明の中央制御、照度管理によるLED照明への転換、L2-Techに準拠する設備への転換等)については、検討手法及び内容について、久慈地域4市町村の連絡会議等で情報提供等を行うと共に、ホームページや冊子の閲覧を行えるようにし、地域で大規模な設備転換等を実施する際には、相談を受けるなどの対策を講じていく。
さらに、町内においても第4次計画の実施に伴い、庁内職員の他施設管理等を実施する関係団体にも協力を求め普及啓発活動を行っていく。

設備導入施設
施設名 種市庁舎【庁舎関係】
施設写真

主な導入設備等

高効率機器(吸収式冷温水発生機、真空式温水ヒーター)【熱源】

吸収式冷温水発生機を高効率化へ更新するとともに真空式温水ヒータを2回路式へ更新することによりで吸収式冷温水発生機で不足する暖房能力を増強した。

・省エネ効果(計画)

 更新前100.3t-CO2/年 ⇒ 更新後90.1t-CO2/年 削減率10.1%

吸収式冷温水発生機

真空式温水ヒータ

冷温水ポンプ

高効率機器(エアコン)【空調】

ビル用マルチヒートポンプエアコンを高効率なものに更新

・省エネ効果(計画)

 更新前46.9t-CO2/年 ⇒ 更新後35.8t-CO2/年 削減率23.7%

空調機

空調機

空調機

設備導入施設
施設名 アグリパークおおさわ【観光関係】
施設写真

主な導入設備等

高効率機器(廃タイヤボイラー)【熱源】

廃タイヤボイラー/エネルギー転換について、廃タイヤボイラーのCO2排出係数は1.72t- CO2/tと低く、発熱量ベースでもA重油の0.0693t-CO2/GJやLPガスの0.0590t-CO2/GJと比較しても0.0513t-CO2/GJとなり、都市ガス網の脆弱な地方においては、都市ガスに代われるエネルギー転換の方式として有効であり、今回は更なる省エネへと高効率機器への更新を図る。

・省エネ効果(計画)

 更新前375.5t-CO2/年 ⇒ 更新後311.8t-CO2/年 削減率17%

タイヤボイラー

廃タイヤボイラー

照明(LED照明)高効率化【照明】

既に間引きされている照明は更新対象から外し、現状と同程度の照度となるよう十分な照度シミュレーションに基づく更新を行う。

・省エネ効果(計画)

 更新前65.6t-CO2/年 ⇒ 更新後15.6t-CO2/年 削減率76.2%

LED照明

LED照明

LED誘導灯

空調機(パッケージエアコン)の高効率化【空調】

ヒートポンプエアコンを高効率なものに更新するとともに室内温度条件の緩和など運用改善により省エネを図る。

・省エネ効果(計画)

 更新前74.6t-CO2/年 ⇒ 更新後56.9t-CO2/年 削減率23.7%

空調機

空調機

空調機

設備導入施設
施設名 グリーンヒルおおの【観光関係】
施設写真

主な導入設備等

真空式温水ヒータ・床暖ボイラの更新【熱源】

エネルギー効率が低下しているヒータ及びボイラを最新の高効率機器へ更新するとともに、CO2排出量のさらなる削減へ向け運用時の省エネチューニングも実施する。

・省エネ効果(計画)

 更新前140.4t-CO2/年 ⇒ 更新後128.5t-CO2/年 削減率8.4%

真空式温水ボイラ

床暖ボイラ

その他の取組み

照明(LED照明)及び空調機(パッケージエアコン)の高効率化

・省エネ効果(計画)

 更新前55.9t-CO2/年 ⇒ 更新後27.4t-CO2/年 削減率51.0%

設備導入施設
施設名 複合施設(種市体育館、図書館、資料館、武道館)【文化関係・スポーツ関係】
施設写真

主な導入設備等

真空式温水ヒータの更新【熱源】

エネルギー効率が低下しているヒータを最新の高効率機器へ更新するとともに、CO2排出量のさらなる削減へ向け運用時の省エネチューニングも実施する。

・省エネ効果(計画)

 更新前33.2t-CO2/年 ⇒ 更新後30.2t-CO2/年 削減率9.2%

温水ボイラ

プール温度制御盤

温水1次ポンプ

その他の取組み

照明(LED照明)高効率化

・省エネ効果(計画)

 更新前46.6t-CO2/年 ⇒ 更新後14.2t-CO2/年 削減率69.6%

設備導入施設
施設名 町民文化会館及び種市屋内温水プール【文化関係・スポーツ関係】
施設写真

主な導入設備等

熱源の共有化【熱源】

これまで各々の熱源設備を別々に運用していた隣接する2つの公共施設おいて、両施設間を温水配管で結ぶことにより、熱源設備を一部共有化し、一方の熱源設備を停止、一方の熱源設備を高い機器効率の条件下で運転することで、総合的なエネルギー効率を向上させ、町全体としてのCO2排出量の削減を実現。

・省エネ効果(計画)

 更新前189.0t-CO2/年 ⇒ 更新後165.0t-CO2/年 削減率12.7%

熱交換器

温水ポンプ制御盤

ドライピット内温水配管

照明(LED照明)高効率化【照明】

既に間引きされている照明は更新対象から外し、現状と同程度の照度となるよう十分な照度シミュレーションに基づく更新を行う。

・省エネ効果(計画)

 更新前20.9t-CO2/年 ⇒ 更新後6.0t-CO2/年 削減率71.3%

LED照明

LED照明

LED照明

設備導入施設
施設名 マリンサイドスパたねいち【観光関係】
施設写真

主な導入設備等

エアコンの高効率化【空調】

パッケージエアコンを高効率化するとともに室内温度条件の緩和など運用改善により省エネを図る。

・省エネ効果(計画)

 更新前1.3t-CO2/年 ⇒ 更新後1.1t-CO2/年 削減率16.7%

空調室外機

空調室内機

空調機動力盤

照明(LED照明)高効率化【照明】

既に間引きされている照明は更新対象から外し、現状と同程度の照度となるよう十分な照度シミュレーションに基づく更新を行う。

・省エネ効果(計画)

 更新前22.1t-CO2/年 ⇒ 更新後4.7t-CO2/年 削減率78.8%

LED照明

LED照明

LED照明