平成29年度奥出雲町省エネルギー設備導入事業(島根県奥出雲町)

島根県奥出雲町

事業実施年度 H29(2017) 
担当窓口

健康福祉課

事業名 平成29年度奥出雲町省エネルギー設備導入事業(H29)
事業概要

当町における平成27年度のCO2総排出量は6,741,647kg-CO2であり、CO2排出割合の高いものは、照明、冷暖房、医療機器類等で使用される電気の消費による割合が62.9%と最も高く、次いで暖房、給湯等で使用される灯油の消費の23.7%となっている。
事業対象施設「あいサンホーム」の CO2排出量は、平成27年度実績で434,066kg-CO2となっており、当町における対象施設のCO2排出量の6.4%を占め、当施設のCO2排出量の31.4%は灯油の消費によるものであり、化石燃料消費量が多く、積極的な温室効果ガス削減の取り組みが期待できる施設である。
本事業において中央熱源方式(灯油焚)から空調機(ヒートポンプ・個別方式)・給湯器(ヒートポンプ)に更新し、CO2排出量削減を図る。
本事業により、地球温暖化対策計画の2030年度までの目標削減量(町全体:1,348,329kg-CO2)の6.5%を削減することとなり、他の化石燃料消費量の多い施設の温室効果ガス削減の率先的な取組として、本取組は重要な計画の柱となる。

設備導入施設:奥出雲特別養護老人ホーム
「あいサンホーム」
年間CO2削減効果(見込み):
87.9t-CO2(内、運用改善0t-CO2
総事業費:104百万円
補助金額:59百万円
完成年月:平成30年1月
(事業期間 平成29年8月~平成30年1月)

奥出雲町役場

事業の先進性・モデル性 既存設備は空調設備、給湯設備ともに中央熱源方式(灯油焚)となっていたが、空調設備は入居者の利用時間、温度設定など多様化する使用勝手に対応するために個別空調化を図って、用途、使用状況による負荷の変化に注意し、無駄なエネルギー消費を抑える計画とした。給湯設備は夜間電力を利用する業務用エコキュートを採用し、省CO2を図った。
機器としての先進性について、今回導入予定の設備機器は寒冷地仕様であるが、寒冷地仕様の空調機(ヒートポンプ・個別方式)〔導入予定機器のエネルギー消費量:17.50kw〕、給湯器(ヒートポンプ)〔導入予定機器のエネルギー消費量:5.9kw〕には、通常仕様と異なりL2-Tech水準と同等の機器がまだ商品化されていないため、近い効率を持つ機器を採用した。
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況

「環境調整会議」及び「事務局」を設け、奥出雲町地球温暖化対策実行計画(事務事業編)の着実な推進と進行管理を行う。

カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績

H29年度取組:
取組状況や取組による成果を点検し、検証した結果を町ホームページ等で公表する。
また、ケーブルテレビ等を活用し、住民に対して環境関係の情報を提供する。

設備導入施設
施設名 奥出雲特別養護老人ホーム「あいサンホーム」【福祉関係】
施設写真

主な導入設備等

空調熱源更新【空調】

空調設備は中央熱源方式(灯油焚)となっていたが、今回の更新で燃料転換に加え、空調設備は入居者の利用時間、温度設定など多様化する使用勝手に対応するために個別空調化を図って、用途、使用状況による負荷の変化に注意し、無駄なエネルギー消費を抑える計画とした。

・省エネ効果(計画)

 更新前125.1t-CO2/年 ⇒ 更新後58.2t-CO2/年 削減率53.5%

空調室外機

空調室外機

空調室内機

給湯熱源更新【熱源】

給湯設備は中央熱源方式(灯油焚)となっていたが、燃料転換をする。

選定機種は夜間電力を利用する業務用エコキュートを採用し、省CO2を図った。

・省エネ効果(計画)

 更新前45.4t-CO2/年 ⇒ 更新後24.4t-CO2/年 削減率46.3%

エコキュート

給湯配管

給湯用ポンプ