事業実施年度 | H31(2019) |
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担当窓口 |
総務企画課 |
事業名 | 矢掛町カーボン・マネジメント強化事業(H30-R2) |
事業概要 |
本町では、平成30年2月に策定した「矢掛町地球温暖化対策実行計画(第4期)」(以下「実行計画」という。)に基づき、平成25(2013)年度の温室効果ガス排出量に対し、令和4(2022)年度までに27.2%(1,516t-CO2)以上の削減を目指している。
設備導入施設:矢掛町役場本庁舎、介護老人保健施設たかつま荘、学校給食共同調理場、B&G海洋センター、やかげ文化センター、農村環境改善センター、国民健康保険病院
年間CO2削減効果(見込み): 481.0t-CO2(内、運用改善166.2t-CO2) 総事業費:376百万円 補助金額:192百万円 完成年月:令和3年2月 (事業期間 平成30年8月~令和3年2月) ※記載されている数値は、複数年の計画値となります。 |
事業の先進性・モデル性 | 本事業では、各年度実施設計を予定しているが、空調設備は、ダウンサイジングや燃料転換等温室効果ガス排出量削減に資するシステムや設備を設計したうえ、設備導入を図っていく。また、導入した後は、EMSにより温度管理、スケジュール管理を行ったうえ、エネルギー制御を実施する。照明設備については、当該設備のダウンサイジングやタスクアンビエント方式による省エネを図り、調光システムを導入することにより温室効果ガス削減を目指す。運用管理は、実施設計によりマニュアル化した照度基準により、運用管理を徹底化するとともに、チェックリスト等により照度管理を行っていく。 更にEMSを導入し、各主要設備におけるエネルギー制御を検討する。EMSは制御コントローラ本体、電力センサー、温湿度センサー、制御端末、及び各種中継器等の組合せで構成されており、デマンド監視も兼ね備えている。この他、本体はネットワークでWEBサーバーと連携しており、遠隔からのデータ監視や設定の変更が出来る為、複数施設の一括管理が容易なシステムとなっており、次のシステムが計測・制御の特徴となる。また、空調に対して、一定間隔でのスケジュール制御の他、室内環境に応じた体感温度(設備機器の設定器具における設定温度ではない)で制御を行うこともできる。 |
カーボン・マネジメント体制の整備計画に基づく実施状況 | |
実行計画は本町の事務事業より排出される温室効果ガスの削減計画であることから、町職員の自主的な取組に加え、組織的な計画推進や目標達成状況の管理が求められる。加えて、「矢掛町公共施設等総合管理計画」に掲げられている施設の大規模改修や建て替えをはじめとするハード的措置など、町の取組として全庁横断的な組織による施策検討を必要とすることから、町長を筆頭とし環境推進会議(調査研究会)、事務局、推進協力員及び調査員からなる体制のもとに推進していく。 |
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カーボン・マネジメントに係るノウハウの普及方針に基づく普及実績 | |
平成29年度に本町で実施した第1号事業(事務事業編策定)においては、近隣の早島町が平成30年度に第1号事業に申請したい為、本町での取組状況を参考にしたくヒアリングをさせて欲しいとのことで、本町としても当事業の普及・横展開に繋がるものとして受入、意見交換を行った。 |
H30年度
設備導入施設 | |
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施設名 | 矢掛町役場本庁舎【庁舎関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
空調設備更新工事【空調】 高効率個別ヒートポンプ主体に更新する際、EMS制御を含め、能力・配置を見直す(ダウンサイジング)。現行の設備の熱源からダウンサイジングや燃料転換等配慮し、最適な方式を採用するとともに、温室効果ガス排出削減に努めた。(灯油焚ボイラ・冷凍機からヒートポンプ・個別方式に更新する。)部位・用途毎に、BEMSに連動した自動的な間欠運転等による温度制御、きめ細やかにCO2排出量を抑制するようにした。 |
設備導入施設 | |
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施設名 | 介護老人保健施設たかつま荘【福祉関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
照明設備更新工事【照明】 当該設備のダウンサイジングやタスクアンビエント方式による省エネを図り、調光システムを導入することにより温室効果ガス削減を目指す。更新に際し、使用頻度の低い共有施設は人感センサーを利用し、窓際等昼光を利用した照度センサーを利用した。 |
設備導入施設 | |
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施設名 | 学校給食共同調理場【教育関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
照明設備更新工事【照明】 当該設備のダウンサイジングやタスクアンビエント方式による省エネを図り、調光システムを導入することにより温室効果ガス削減を目指す。更新に際し、使用頻度の低い共有施設は人感センサーを利用し、窓際等昼光を利用した照度センサーを利用した。 |
設備導入施設 | |
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施設名 | B&G海洋センター【スポーツ関係】 |
施設写真 |
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主な導入設備等 |
照明設備更新工事【照明】 当該設備のダウンサイジングやタスクアンビエント方式による省エネを図り、調光システムを導入することにより温室効果ガス削減を目指す。更新に際し、使用頻度の低い共有施設は人感センサーを利用し、窓際等昼光を利用した照度センサーを利用した。 BEMSの導入【EMS】 本体はネットワークでWebサーバーと連携しており、遠隔からのデータ監視や設定変更を行うことができる為、複数施設の一括管理が容易なシステムとしている。また、電力計測では、建物全体及びトランス単位で電灯・動力の区分を計測するほか、主要な設備も計測することで、電力消費状況を把握し、効率的な運用に活かしている。これら、計測されたデータをリアルタイムに集計、又は過去のデータとの比較等、時間帯による或いは季節要因による層別区分等、省エネ・CO2削減の為の情報提供を得る事が可能となるようにした。また、これらの情報から、省エネ等を進める上で試行した結果がリアルタイムにこのシステムにより計測され結果を得ることが出来る。省エネ及びCO₂削減施策のPDCAを実践する。 |